2011年7月11日月曜日

Androidセミナーから見えたiPadが描いたNextコンピューティング 前編

おはこんばんちは。

子供が生まれて以来、なかなか自分の時間がとれなくてAndroidの勉強も進んでいません。

これはいかんな・・・

とはわかっているのですが、仕事も急に忙しくなって案件同士でケツカッチン。

一人で二つも三つも案件を同時進行はできませんがな。

最近はハードもソフトもメカもまとめて設計から出荷まで細かく面倒みられる人がいないのも一つの要因だとはわかっています。

が、失われた10年によって次を担う人材がいないんだから日本ではこれからモノづくりからのモノを考えるにシフトする時期じゃないかと考えています。



さて、そんな忙しい毎日の隙をついて東京都産業技術研究センター主催のAndroidがもたらす組込みシステム開発というセミナーに参加してきました。

お題は大きく二つあり

・Androidがもたらす組込みシステムとは

・Androidがもたらしたパラダイムシフトと業界再編

です。

前者はAndroidを利用した組込みシステムのカタチを示し、

後者はAndroidによって携帯電話の開発がどのように変化したかについて述べられていました。


前者のなかで興味深い話はAndroidは決してiPhone対抗という位置づけに存在するのではないということ。

膠のように大変な組込みの開発を楽にしましょうよ!

というのが趣旨なんですよね。

ワタクシもいい加減、毎回ドライバーからシコシコと設計するのはどうかと思いあぐねいてAndroidならもう少し楽になれるかも?

と救いを求めて試しているのです。

なんで決してiOSに対抗するというという位置づけという考え方はそもそもズレているよね・・・ということになります。

また組込みをやっていれば誰でもわかっていますがAndroidはターンアラウンドタイムが保証されたOSじゃありません。

つまり100us毎に必ず呼び出される関数はきっかり100usを守られることが前提です。

ところがそういうタイムコンシャスなことをぼかしてソフト・リアルタイムという言葉があるということに驚かされました。

ハードリアルタイムというのはペリフェラルで用意されるタイマーなどで100usを設定しタイマー割り込みによって呼び出される時間確約されたリアルタイム処理です。

それに対してソフトリアルタイムというのは銀行の処理のように完全に時間は守られないけれども、お客様に不便がないように間に合う処理をソフトリアルタイムというのだそうです。

もちろん組込みの世界においてはソフトリアルタイムという概念は存在しないし間違っています。だって人が死にますから。

でもパソコンから組込みに入った人はそういう考え方をするのも無理ないな・・・ と想像します。

で、iOSにせよAndroidにせよリアルタイムOSじゃないからそれを実現させるためには外にリアルタイム性のあるマイコンをぶらさげて解決というのはみな同じ頭なんですな。

前者の話としてはこんなところで話し手の株式会社アックス 竹岡氏はPalmやザウルスなどを作ってきた手練れだ。
そこで思い切ってワタクシが持つAndroid開発の悩みをぶつけてみました。

質問はこうだ。

「AndroidOSを走らせるハードウェアの設計。
今はそこに使われる電子部品が集まるけれども、
来年再生産しようとしたときに部品調達ができなくなる恐れがある。
Androidが走る組み込み製品における部品選定、調達性について考え方があれば教えて欲しい」

と。
それに対しての回答はこうであった

「それは大変難しいです。
我々も困っています。
だからみんなでデバイスメーカに働きかけましょう」

というものであった。
むむ、やはり根本的解決策はないってわけですか。
携帯電話のようにシーズン毎に作ってオシマイという製品ならいいのですが、
我々のように注文があり続ける限り生産しなければならないというのはなかなか難しいものがあります。



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